2010年1月10日日曜日

無病息災

 今日は、夕方から我が家の前の田んぼで三九郎でした。

三九郎とは、一年の邪気を追い払ってこれからの一年を無病息災で送れますようにという意味の行事だそうで。

小さい頃は、お母さんと一緒に、書き損じた書初めや一年間守ってくれたお守りや御札、だるまさんを三九郎に出しに毎年行きました。

そしてなんといっても楽しみは、米の粉に食紅で色をつけた団子を柳の枝にくっつけて三九郎の火で焼くこと。


焦げないように、でも早く食べたい!!
真っ赤に燃える三九郎の火に必死に近づいて、子供ながらに必死に団子を焼いたのを思い出しました。

小さな頃は、この行事にどんな意味が込められているのかなんて考えたこともなかった。


でも、小さな頃の記憶は思い出はまたこの風景を見る度に思い出される。


毎年、苦しいながらに一生懸命用意をして参加させてくれたお母さんに感謝の気持ちでいっぱいになる。




今年は、お父さんお母さんと一緒に見れました。
三人で燃え盛る炎を見ながら、天に昇っていく火の粉をみながら。





「ことしの三九郎は、お見事だね。
風もなくて、見てみ。火の粉が真っ直ぐ天に昇っていくよ。
きれいだね。

私達もあと何回コレをみれるかね。お父さん」


お母さんが、真っ暗な空に上っていく火の粉を見上げながらお父さんにいいました。


「来年は翔ちゃんと彩ちゃんに団子を作ってあげて、一緒に参加させてあげたい。」
これは姉ちゃんの子供。

小さな頃、今の会話が想像できただろうか。
一緒に遊びまわって、一緒に隣で団子を焼いていた姉ちゃんが親になり、その子供が一緒に三九郎で団子を焼いている風景。


なんだか考えるだけで、不思議で、でも絶対に実現させてあげたいと思う。




「今年も一緒に三九郎見れて良かったよ」


お父さんとお母さんに伝えた。


自分も歳を重ねているように、親も同じだけ歳を重ねているのが現実。


一緒に過ごせる時間、一緒に共有できる全てのことに感謝し大切にしていきたい。



だって永遠はないから。




今年も一年、私の大切な人達が無病息災、良い一年を送れますように。。。。

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